雇用身分社会

岩波新書「雇用身分社会」をほぼ読み終わった。森岡孝一著。
非正規労働者が4割を越し、労働者の階層分化が進んでいる。貧困層が特に若年で増え、将来の社会保障制度の継続が危うくなり、生活保護世帯予備軍を生み出す。このようになって初めて雇用身分制度のままでいいのかと議論が始まった。政治マターとして対処しないといけない。そういう議論はどんどんやってほしい。

この本は、新自由主義に対抗できなかった労働運動敗北の挽歌というべきか、弔鐘である。格差の実態データが続く。労働運動三下り半、こんな労働社会を容認した責任を問うものでもある。

戦後民主主義の一時期、労働運動は職工差別をなくし賃金の平準化を実現させた。中小企業との格差はあったが、それでもトリクルダウンがあった。男女格差は決して進んだとはいかないが、労働運動はその格差を問題にし、社会への存在感はあった。それが、今や雇用身分制度である。そしてついにというべきか、最後の牙城?=正社員のさらなる改編で攻められている・・・地域限定社員とか40歳までの期限付き社員、残業代不支給制度の導入、解雇金銭退職の計画などなど。

何が問題であったか。
*安い女性パート、M字構造=男は会社・女は家庭、を壊せなかった。が、ゆえに安い女性労働を容認。同一職場に長時間パートなどという者を認めてしまった。社会のサービス産業化が背景にある。
*派遣法を導入させたこと。初めは特殊技能26業種・・・・・・そこから緩和策が始まり、今は野放し。最初の開放から間違っていた。ファイリングなどというグレーゾーンを認め、事務職の正社員駆逐に道を開いた。派遣が広がり、現実を容認するということで規制を緩和するのが経済界と政府のやってきたこと。労働運動側はこれに対抗できず、現実を受け入れてきた。

日々会社で起きていることをまとめただけの本だが、改めて覚醒させてくれる。
菖蒲
高尾の帰り、川べりに咲いていた菖蒲

昨日はOU千葉支部の執行委員会に行き、帰りに品川本社に寄り労務窓口と話した。
腹立つ春闘ではあるが、多数組合が妥結しているしどこかでまとめないといけない。その日程調整などをした。失業した自由労働者も結構忙しい。

「和田さん映っていたね、笑ったよ」とメールがあった。
4月2日、全国一般なんぶの浅草の花見に加わったのだが、そこに元相撲取りの把瑠都がやってきた。その時の場面だ。
私は見ていなかったが、27日夜8時頃、4チャン「笑ってコラえて 浅草大騒ぎ!花見してたら・・・」に出たらしい。
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