新幹線が動かず

今日は浜松に行って、友人の兄の病気見舞いと久しぶりの兄弟家族の顔合わせの予定だった。前日、新幹線指定席の往復を大人3人、子ども1人でとった。さー出発だと行くところ、有楽町の線路沿いで大火事で新幹線が止まってしまった。

いつ動くかなと待機状態で半日過ごし、結局延期した。
火事現場はゲームセンターで、何度か行った中華料理屋も焼けたようだ。何が起きるのかわからないものだ。

高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」を読んだ。
500頁もあって読み出があるが、何とも楽しい。
破綻国家ソマリア共和国のルポ。著者もソマリアにそれほど造詣があったわけではなく、何かソマリランドという「国」があって、そこは10数年平和に運営されていると知って、本当かいなと行った。
源平合戦から応仁の乱の頃の日本の武家の争いをソマリアに適応するとすごく理解できる、というのが彼の解釈だ。同じソマリ人ながら、出身地ごとに派閥を作る、遊牧民の特性のようだ。人間集団のなせる業、強ければ覇を唱え、強すぎると分裂を起こす。氏族の争いが絶えない。そういうところで、天空の城”ラピュタ”が成立する?本当か?

ソマリランドはソマリアの北部にあって、旧イギリス領。ここでも凄惨な争いが続いた。それを終え、武器を放棄させ、平和に戻した。氏族の長老による話し合いで決めたのだ。2院制の国会と大統領の直接投票、アフリカでは珍しい民主主義が維持されている。大事なのはよそから強制されたのではなく、自分たちの力でやった。危機は何度も来るが、そのたびに乗越えている。

ソマリランドの隣がプントランド、海賊国家とも目される。海賊といっても、言いだしっぺがおりそれに協力応ずる輩がいる、いわばプロジェクトのようにして海賊ができる。だから人質に危害は加えない。目的はお金。成果をえることで関係者にはその利益が支払われる、いわば海賊産業が国の主要産業だ。

ソマリアの首都モガジシオ。日本のマスコミで流される様相とは随分違う。内戦はそのとおりだが、人々は明るく生きている。金融機関と携帯電話会社については、お互い利益が絡むので攻撃しない。イスラム原理主義といわれるアル・シャハーブは弱小部族の被差別集団に支持され、毛沢東集団ではないかという解説もあり、なかなか面白い。

ルポルタージュというのは、そこに入れ込まない限り本物にはならない。とんでもなく難しそうな(私から見て)ソマリ人を好きになった著者だから出来たと思う。戦争をなくすにはどうするか、特にアフリカの凄惨な部族対立や宗教戦争をなくすには、西欧的な善悪判断ではない、氏族なり部族の長老による話し合いなどの地元にあった解決の仕方が必要であろう。

いい本だよ。
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