お互い、無力感

昔コスモ石油にいた、静岡に住む池田さんから、最近きた年賀状。
「・・・・脱力感にとらわれている正月です」「民主主義、人権、人々の思い、民意などどこかへ吹き飛んでしまいました」「最悪の安倍政権、これは極悪です」

彼も71歳だ。腹を立てて、最近は狭心症と付き合っているという。腹を立て危機感を持っているのは私も同じ、また飲もうや。
2014年冬登山
12日、ハイキング仲間と相模湖の南の山(高尾の対岸)、明神山、石砂山(いしぎれ)に登った。晴天で風なく、丹沢から冨士山、秩父の山がきれいに見えた。

下山して藤野の駅前で飲み屋を探したら、鮨屋が1軒あった。そこで新年会。ポルトガルに旅行してきたばかりの女性は、雨続きだったという。洗濯物が雨の中、どこも野ざらしだったと感心していた。
今年はどこの山へ行こうか、黒部がいい、私はロンボクにいくが、などとみんな元気。でもやっぱり、どうするんだこの政治、安倍の野労め、よもやこんなことになるとは思わなかったと腹立ち、鬱憤晴らし。

お互い憤死しないよう息長らく行きましょうや。

金石範の「暗い過去」、読了
正月は思い切り重い小説を読んだ。安倍首相の下、日本は暗い全体主義に突っ走っている。国民がそれをよしとする危ない時代。戦後民主主義はほんの短い「よき時代」となるかもしれない。
だから、金石範の小説を読んだ。
著者は済州島4・3蜂起を小説にしている。1947年、済州島は朝鮮の南北分断の選挙に反対し、全島が蜂起した。本土では敗北したが、島では日本軍から戻った若い人たち主導で独立・民主統一で米軍政と戦った。ハルラ山に立てこもりうゲリラ戦。その結果は30万島民の10万人が殺された。敗北後、朝鮮戦争で同族殺し合い、200万の死者と分断固定になった。

「過去からの行進」は、済州国際空港の下には虐殺された人たちが埋まっている、いつかそれを掘って死者の尊厳を祭らなくてはいけない。それがベースにある。
話はとび、30年前、大阪の在日学生が韓国に行ってスパイにデッチ上げられ10日間ぶちのめされた。その7年後、暴力を振るったKCIAの犯罪人が領事として日本にやってくる。そこからがこの小説だ。
自白調書をみせ、スパイの役を果たせと迫る。元学生にPTSDがこれでもかこれでもかとあらわれる。犬になる。四足になりモウモウ(韓国人にはワンワンと聞こえないおゆだ)と啼く。「この赤犬め」「お前の親父も母も済州の赤だ」と攻める。そのときの屈辱がよみがえる。

韓国の独裁はすさまじい暴力で成り立っていた。それに負けないで戦った人たちの抵抗・・・・・・読むのはきつかった。でも、KCIaからの脅しを振り切り、済州島では空港下の現場の掘削が始まった、と終わる。

いつか黎明が来ることを信じよう。でも陽が昇るようには自然に明方がくるわけではない。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
労働問題などに相談がある人は、遠慮なく連絡をください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
FC2カウンター
リンク