たかが春闘、されど春闘

小さな組合でも、まもなく春闘要求を出す。その前に組合の大会で要求を確認するわけだが、ことしはなかなか要求案を作れずに来た。

社内の多数組合は、時流にのってベア1%要求である。ただし、経営状況が悪くトヨタのような回答にはならないのは分かっているようだ。極少数のわが組合にとって、何も考えずに多数組合に追従するのが最も楽ちん。だけど、それじゃー少数組合の存在価値はない。

NHK出版新書「貧困について/とことん考えてみた」湯浅誠・茂木健一郎共著を読んだ。すごくいい本だ。
労働運動とはちょっと距離を置いたところで、貧困問題を何とかしようとする湯浅。茂木は脳科学者。この2人の異業種交流だ。・・・・・貧困問題とは、単に金銭的に貧しいだけでなく、相談する仲間すらいない孤独である。だからその解決=「溜め」を作る活動を紹介するのだが、私にとっていい助言があった。
# 同質の人の集まりは和(足し算)にしかならないけど異質の人の集まりは積(掛け算)になる。
# 入りやすくて出やすいコミュニテイ。自由で緩やかなほうがいい
# 小さな成功体験を積み上げよう

この本に刺激を受けて、春闘要求を考えた。
TGの賃金はまずまずのところ。定昇が1・8%あるから、そこそこ賃上げはある。だからベア要求をしなくてもいいだろう。では、社内の労働問題をこの春闘時期に言うとしたら何か。同一労働同一賃金原則からいっておかしな事態はないか。

すぐ隣で働く直雇用の人たちのことを何とかできないか。長期の派遣労働者が労働局指導もあって、会社は契約を変えた。しかし単年度契約でしかなく、社員と大きく違った扱いをされている。その数、おおよそ50人。誰も彼らを救えないのか。少数組合が問題提起することで格差解消に向け、足がかりをつけられたらいい。

事務局長として手を抜いて春闘要求を大会まで先延ばしにしたが、ようやく素案が固まった。
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コメント

え?
組合員でない人たちのために要求出して春闘やるんですか?
その心意気やよしだけど、組合費払ってる組合員の立場は?

まずは組合費を払っている組合員優先すべきだとは私も同感。有期雇用の50名を組合には加入できないんですか?まずは、彼らを仲間にしないと、会社に交渉しても、彼らからしてありがた迷惑になりませんか?

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労働組合は確かに利益集団です。ただし労働者といっても違いが多くなると、大企業の正社員というのはある種、宝くじに当たったような存在。現にある格差をどうしたらすくなくできるか、そのベクトルを出さないと既得権者の圧力団体でしかない。

私は社会の問題に食い込む、そういうことができるのが組合だと思っています。

組合員でもない人達の事を代弁すること、下手をすると迷惑になるでしょう。要求するにあたって、何人かの意見を聞いて出し、「勝手に要求されて迷惑」なんて言われないようにします。

そうです。組合役員の一番大切なことは、声なき声をヒアリングし、会社に伝えることです。1人でも多くの方の声を聞いて、自信持って会社に交渉してください。

陰ながら応援します

>大企業の正社員というのはある種、宝くじに当たったような存在。
そう思います、勘違いした人間が増えすぎたんですかね?
人を見下すまでは行かなくても「俺は優秀だ」と勘違いが多い
そのくせ問題が起こっても責任を取らずに知らん顔する
相当、心臓が毛だらけの輩が増殖しすぎのようです
人としての資質が無い人間が上に立つから負のスパイラル
昔の会社はほとんどの人の名前を知っていたものです
それだけ一緒に働く人に関心があった気がします
今じゃ自分の課内でも名前を知らない人さえいる
他人を思いやる気持ちが段々と無くなっていく気がします
仲間を思う気持ちが組合の原動力だと思いますが・・・

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