大変な株主総会だった

わが会社TG経営者が、石油のきつい状況だけでなく、余分な労力に神経を使わなくてはいけない、その大変さが明らかになった第94回株主総会であった。OBからの猛反発にたじたじしつつ、「けなげ」に耐えている武藤社長。組合の「現役」としては、労使共闘?がんばれよとテレパシーを送るしかない。

10時開始、12時終了。いつもより30分は長い。とにかく会場からの質問はすごかった。中原さんと鈴木さん、その他にもじゅうたん爆撃。こんな総会は初めてだ。以下、メモ抜粋。

中原伸之さん。東燃創設者の息子?エッソとモービルが米本国で独立会社であった頃、86年~98年の東燃社長。当時、東燃は安い原油を手に入れられ、かつ白物を多く作り、すごく効率の良い会社であった。でも、両者を手玉にとるやり方もEMの意向で社長から追い出された。その後、日銀でエライサンの一翼を務めた。

彼が指摘したこと
1、営業利益が少ない。1000億円の高い目標をもて。野心的でない。売上げ利益率が業界最低。3%はほしい
2、流動比率が1と低い。通常は2:1
3、自己資本比率20%しかない。
4、設備投資159億円、少ない。その多くがコアビジネス。JXなどはコア以外に回している。企業レーテイングはA´からBに下がったと私は見る。
5、監査役を3人から4人に増やしてもマネージメント強化とはならない。
6、人材育成をどうするのか
7、最後に腹立ちこめて、「外部からの批判を受け付けない」「38円の配当をどこまで続けられるのか」「周りを気にせよ。戦前軍部の誤りは、小さい視野で、世間の目を気にしなかった。オープンになってほしい」

社長の答え
1~4、昨年EMから独立した。13年~17年は中期計画、できることは何か、現実性のあることをやる。
5、監査補欠1人を正式メンバーに加えただけ。MOC(三井石油)が加わり、監査強化の意味もある。
6、石油はどこが製造しても変わりはないが、TGの人間は違うと差別化したい。しかし、規制緩和し、会社従属意識がなくなっているのも現実だ。
7、従業員そして外部の意見を聞くよう尽力している。

<川上さんの質問と社長の答え>
1、EM2万株買い取り効果は何だったのか・・・・・EMの視線は世界。一方TGは日本企業、優先順位が違う。石油は厳しいが、2万株を買ったからこそ(NUC,MOC,他社連携など)対応できる。
2、原油独自調達のメリットは何か・・・・・・①必要な設備にあった原油を契約できる、②他社に比べ中東品が少なく、紛争に対し安全である
3、TGは何を持って最もすぐれた石油会社というか・・・・・・規模ではない。足元をかため、財務しっかり固める(明確には言わなかった、むずかしいな=和田)

<高橋さんと?さんの質問と社長らの答え>
1、NUC買収費用は回収できるのか・・・・・ケーブル被覆など差別化できるものをやっていく。
2、年金大丈夫か・・・・13年は株運用が良かったし100億円拠出した。14年も100億拠出する。積立金は強化できる。
3、社内抗争大丈夫か、事故が起きないか心配・・・・・・・コンプライアンスの箍がゆるんでいないか危惧している。内紛ない。会社一丸で突き進んでいく。
4、H-oil能力アップ意味あるのか・・・・原油選択を含め今後の判断

鈴木一夫さん、EM時代の前社長。TGへの思い入れが強い、これまでの質疑への批判を込めて以下言った。

私が発言すると内輪もめとみられ心配だが、厳しい経営環境なので周りからの意見として聞いてほしい。
1・明確な方針を立てるべき。TGを愛し将来の発展を願う意見を私は積極的に発信する。TGのほこりである無借金、コンプライアンス、世界レベルの効率よい会社、それがこの2年で消滅、悲しい。他社との優位性がない。
2、EM株買い、MOC/NUC買収、原油調達への答弁はいずれも曖昧だ。「頑張る」「やりやすくなる」そういうことでなく、他社よりどうなのか、経済性がどう良くなったのか、具体性がない。懸念している。

前社長に現社長が答える
・EM時代であろうなかろうと安全、コンプライアンを大事に。これがTGらしさ。ゼロ災に向けて頑張る
・ビジネスの結果はこれから出る。原油調達を自営にすることの経済性を単純化できない。ただしTG・EMG統合効果を80億円目標だったが120億円に13年実現できた。前倒しでやっている。


TGの経営外的な危機というか外圧が凄まじいことが明らかになった。TGを愛しているなら、現役がやっていることが危なくて心配でも、OBは静観すべし。あなた方の時代と変わった。無借金でなく、確かに火の車なのだ。そういう中で悪戦苦闘していると思う。足を引っ張るのは得策でない。現役はよりガードを固めざるを得ない。結果としては「戦前軍部」的になる可能性がある。OBは質問されたら答える。聞かれなかったら静かにしておく、それがいい。

ただし、私には彼らの危惧を否定するほどの材料がない。戦前軍部と同じ精神主義との批判に対し、論理的に反駁できないのが情けない。機会があったら講義を受けたいとは思った。

今日は昼間から一杯やる予定だったが、総会終了後、株主の飲み相手が発見できず、結局ぶらぶらした。労金田町、法務局へいき組合雑務をし、そして整体病院に。腰の痛みを見てもらった。老化が原因だ。
結局、家に帰ったのはいつもと同じ7時過ぎになった。暑い1日、コートを持って歩いた。
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コメント

いやはやスンゴイ総会だったんですね。
元経営者が現役社長を集中攻撃って、端から見るとこの会社、大丈夫か?ってことになるんじゃないかな。何も総会の場でなくても、OBなら普段からコミュニケーションとることはできないのか?っていうのが疑問。先方のアプローチを拒絶してたのかな?これ、メディアには格好の取材ネタの提供ではないの。それも面白おかしく書くための。社長にはとにかく変な外圧に負けずに頑張ってほしいというしかない。従来は外国人。今は銀行とOB経営者。早く石油以外の収益の種を見つけてうるさいのを黙らせるしかない。

↑全くその通りですね。老害以外の何物でもない。無借金ってEMの下にいたからでしょう。ご自分ならどんな選択肢をおとりになったのでしょうか聞いてみたい。社長!頑張って。応援しています。

確かに荒れた株主総会でした。

和田さん、NUCに就いて質問したのは、私の大学の先輩で、東燃でシステムエンジニアをされていた大場さんです。一言。
辞めてしまえば、実に勝手に云えますね。中原、鈴木一時代と背景が違うのに、武藤さんには、彼らは酷な質問とコメントであったと考えます。中原延平軍需工場東亜燃料工業創始者のJunia中原伸之氏が保有株数を楯に15分も議事にコメントを挟むのは、暴挙と云えよう。
TGを褒めるコメントは、私以外無かった。私は、水素製造装置から副生する大気放出の二酸化炭素をエアウォーターに供給し、液化炭酸、ドライアイスの原料にする計画がある事に就き、褒めた。武藤さんは、生き生きとCO2の排出量も述べ、嬉しそうであった。やはり、エンジニア出身の社長だ。Cash Flowなんだかんなと、大変ですね。

マネージメントがしっかりしてないから何をやっても無駄だ。

和田さん、一部報道にて聞いてはいましたが、なんと情けない内容!
元労働貴族の方々は、企業年金・持ち株の配当問題、自分さえ良ければいいようですね!まぁ確かに権利と言えば権利なのでしょうが、その原資・収益は、どこからでているのか?ガソリンなどを買った方々・お客様ですよ!よくキックオフなどでは、お客様あっての我が社などと感謝してた方々、情けないですね!
まぁ、私どもには関係ないか。
でも、私どももお宅からみれば
お客様なんですよ!
今後は、看板かけ直し検討し始めた方がよいかもしれませんね?

お客様、株主様どころか現役社員に対しての態度、発言、コミュニケーション不足でありこの先この会社が良い方向に行くとは思えないし、期待もしていない。
ただの天狗で終わるのだろう。

これほど愛社精神が無くなる会社も珍しいですわ、昔は旅行に行けばガソリンが底を突きそうな時も自社の看板を探して1リットルでも会社の為に貢献しょうと思ったものです、工場勤務者でも営業の方の苦労を思い自社看板を探しましたよ、今じゃどうでしょうね、適当に給油してますわ。

傲岸不遜で従業員を見下す役員/マネージメントでは仕方ありませんわ

傲岸不遜なのは、OB経営者の方でしょ

株主が何様のつもりか知らんけど労害もいいとこだよ

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プロフィール

和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
労働問題などに相談がある人は、遠慮なく連絡をください。

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