すごいことです、ペシャワール会

パキスタンとアフガンの医療NGOとして始まった「ペシャワール会」。今や、アフガンの沙漠を灌漑する土木NGOに化した。この10年で沙漠化した16500haを安定的な灌漑用地に戻し、そこに65万人の農民が戻ってきた。

元々この会は、パキスタンの山登りをしていた医師の中村哲が、現地の無医村状態を何とかしようとする活動を始め、それを支援する団体であった。
中村さんはそもそもが医者。中国の魯迅は一人ひとり病を治すことに絶望したのか、そんな悠長なことをやってられないと、医者にならず、社会の病を治すために文筆活動に転身した。中村は医者であるとともに、食うこと、そのためには水が必要と、軸足を灌漑土木に代えた。土木技師でもないのに、故郷の筑後川の治水事業をアフガンの暴れ川・クナール河に適用した。規模が大きくなっただけで暴れ川との付き合いは同じと考えるところが偉い。

欧米の政府団体やNGOは、コンクリートで河を制圧しようとしたが、ことごとく失敗し撤退した。ペシャワール会は、蛇籠と柳などの85万本を植え、堰を造り、大水用の遊水地を作った。暴れ川には柔構造でいくのがいいと、筑後川に学んだ。現地の人にとって現金仕事にもなった。
水があれば農業ができる。離農していた避難民がたくさん帰ってきた。そして用水管理は地元の農民たちに任せた。

今会報をみると、3月にアフガンの復興開発大臣らが日本のアフガン特命全権大使とともに、筑後川の山田堰を視察し感銘した、という。視察の翌日には中村医師から、「日本水利施設をアフガニスタンへ応用すること」の提案プレゼンテーションがあり、大臣が熱心に聞いていたそうな。戦乱前は農業国のアフガンが、今では3割の食糧自給すらできない。そういう中で地道なペシャワール会の活動がアフガン東部で結果を出している。これを広げられたら嬉しい。
2008年から毎年農地が黄色く広がっていく地図を見ると、10年間、寄付をしてきた甲斐があるというものだ。

日本では戦争法案がいつ採決されてもおかしくない。ペシャワール会だって、日の丸をバックにしても決して安全ではなかった。現地スタッフ1人が殺された。でも、それでも準戦争地帯で灌漑事業をやりぬけたのは、現地の人たちの願望に寄り添った活動であり、アメリカやNATOのような軍人を送り出していない日本のNGOだからできた。ペシャワール会のような地道な活動こそが憲法9条の精神であると改めて思った。


日中、暑かった。
今週は私の業務である、浄化槽の清掃が集中している。20箇所。川崎市からは安全作業のためにと、常時・全件立ち会いを求められている。4月からだ。3チームのバキュームカーがくるので、こちらも3人で応対する必要がある。私以外の2人に手配師のように「あなたはこことここへお願いね」と頼むのだが、なかなか予定通りに行かない。
「和田さん、待っていたけど来なかったよ」。清掃作業員によると、予定表を変更し午後のところを午前にやっていた。なんてこともあった。勝手に変更されたら、こちらは立会できないよエーン。とにかく今日の清掃が終わった時には顔がほてっていた。
あすも、ある。
仕事が終わって、日比谷公園で開かれる戦争法案反対の集会へ参加する。衆議院採決が近いらしい。
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強行採決したら、安倍政権の支持率は一気に低下しそう

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