痴呆と介護

帚木蓬生、「安楽病棟」を読んだ。
痴呆と介護、その病棟はすさまじい。糞便まみれの老人を夜中にきれいにしたり、食べたばかりなのにご飯を食べさせてくれないと騒ぐ患者、薬が好きな患者が他人のものまでのむので目が離せない・・・・・・・・・そうした患者に対し、看護師の暖かい視線。とても私など務まらないが、こういう現実があるんだ、直視しなくてはいけないと読んだ。

この作家は医者である。
安楽死をオランダでは認めている。本人希望だけではなく、かなりが医者の裁量で死が選択されている。病院に行ったら棺で帰るというから怖い。
ナチスは障がい者を20万余殺した。ユダヤ人殺戮の前に国内で一酸化炭素シャワーで処理した。遺伝的に劣化したものを淘汰するという優生思想からだ。日本ではこのようなことが行われていないんだろうか
無駄な老人は社会のためにならない、もう正気にならないのだったら人知れず死んでくれた方がいいのではないか
正気の医者が良かれと思ってやったら・・・・・・・・。身震いする小説であった。

身近な老人問題。
わが義母はちょっと前、故郷の九州に帰るといっていた。10年間同居させていただきありがとう、との手紙ももらった。
半ボケなのでいろいろ気に食わないことがあった。何度か怒り、九州に帰って養老院にでも入れ、などと確かにいった。
それがショックであったようだ。
落ち込んで、部屋の整理をはじめているなとは承知していたが、まさかマジでお別れを決意したとは思っていなかったので、今度は慰留した。

国家試験のテキストを捨てたと怒ったのは悪かった。本代をもらったからいいじゃない
まだ咲いている庭の花を勝手にむしったことを怒ったが、それほど腹を立てたわけではない
出ていけといったのは言い過ぎだ、悪かった。
「お別れ」なんてやめなよ。ひ孫と遊べなくなるよ。九州には1月くらい長期旅行で行ったらいい。
説得を待っていたのか、今では旅行も取りやめたかのようだ。いずれにしろ、「安楽病棟」のような状況ではないので、年寄りのやることは大目に見なくてはいけない。

紫式部
庭の紫式部がかわいい実をつけた。秋だ。

昨日は友人とずいぶん飲んだ。日本酒がきいて、今日は天気も悪かったし家でゴロゴロした。1週間前からの飛蚊症で、目に黒い紐があっち行ったりこっち行ったりと煩わしい。まーこういう日曜日もあるさ。
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コメント

死生観は人それぞれながら、脳死状態やいわゆる植物状態を見ると、人間には生きる権利と同じく死ぬ権利もあるのかな?と最近感じます。
日本はまだまだ安楽死はタブーながら、安楽死については宗教学、倫理学、法医学、その他あらゆる観点から議論が深まっていって1人1人が考える機会を持ってもらいたいと思います。何が正解はないと思いますが、必ず人間は全員死ぬのだから、真剣に考えたいですね。

本文と関係ないですが、東証一部からコスモ石油が、消えました。きょう9/28の夕刊で気付きました。分社化のせいでしょう。

コスモ石油の株価は、Netには出てきます。新聞上で、どこに行ってしまったのでしょうか。

Re: タイトルなし

> コスモ石油の株価は、Netには出てきます。新聞上で、どこに行ってしまったのでしょうか。
上場廃止し、10月1日にホールデイングスに代わる。どうなんでしょうか、これまでと同じ石油のところじゃないでしょうか。

5007としては28日に上場廃止
10月1日から5021として新たに上場される
JXHDの時と一緒
ネットでは廃止後のフリーズされた株価が表示されているだけ

最近は痴呆という言葉は好ましくなく、認知という言葉を使うみたいですね

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