善意とかやさしさ

アフガンの沙漠をもとの緑野に戻そうと、九州のNGO「ペシャワール会」が奮闘している。というよりも中村哲という医者の始めた活動を応援する団体であり、私も10年くらい寄付をしている。最近の会報に、ガンべり沙漠に用水ができ、木が植えられ耕地になり人が住むようになった、6年前との比較の写真が出ている。
アフガン、ペシャワール

アメリカはこの間、アフガンの国土と人心を荒らしただけ。もともと食糧を自給できたアフガンだが、今では難民を輸出し、食糧援助の国になった。日本はその片棒を担いできた。
ペシャワール会はもともとパキスタンとアフガンの国境地帯で医療活動をやってきたが、食えないことにはどうにもならないとアフガン東部での灌漑事業に重点を移してきた。その成果が上の写真だ。荒れ川の筑後川の利水・治水を江戸時代にやった、それをアフガンに適用させた。地球の温暖化はここにはっきり現われ、高山の積雪は大きく減り、ゲリラ的な大雨がくりかえされる。せっかくできた用水路も壊され、その復旧の繰り返しだ。飯を食え仕事があれば人は生きられる。殺し合いなどしない。
中村氏そしてペシャワール会はえらい。用水を作ることで現地の人に仕事を与え農民として定着できるようにし、出来た灌漑設備を維持するのは住民自治に任せるという姿勢。私は、こういう団体に身を置きたいなとかねがね羨望しつつ、寄付をすることでしかやってこなかった。

東野圭吾「天空の蜂」を読んだ。
ウランのリサイクルができる夢?の施設、それは「もんじゅ」だが、その上を旋回するヘリコプター。ラジカセのように上空1000mに浮かんでいる。全ての原子力発電を停止せよと要求し、もし要求をのまなければヘリを墜落させる、そんなテロをテーマにした作品だ。燃料がなくなれば落ちる、そういう緊迫感の中、話は進む。極めて現実にありそうで、であるから初めはなかなか頁が進まなかった。犯人を見つける過程に入って読む速度は早まった。
福島原発事故よりずっと前、チェルノブイリ事故直後、今から17年も前に書かれたものだ。テロ行為の背景、無自覚な大衆の沈黙=原発への同意への絶望。これはフクシマ後も変わらない国民意識に対する私の憤激と共鳴する。

東武鉄道が企画する尾瀬沼バスが今週で終わる。あわてて土、日のバス往復を頼んだ。草紅葉はもう終わっているかしら。スケッチができたらいい。
スポンサーサイト

コメント

アメリカは中東政策を完全に失敗し、中東や第3世界を混迷にしましたね。
特にイラク、シリアについては世界の歴史を変えてしまいました。
そのくせアメリカは世界の警察官を辞退したことで尚更世界は混乱します。
これからの世界がどうなるか…

いよいよ南シナ海をめぐりアメリカと中国が一色触発です。
世界の平和が大きく変わりそう

Re: タイトルなし

> いよいよ南シナ海をめぐりアメリカと中国が一色触発です。
> 世界の平和が大きく変わりそう
チャイナメリカといわれるほど両者はくっついており、時にいがみあう。メンツを守ることで若干の衝突はあっても、それは管理された火遊びでしかない。それよりも中東シリア、イラク、リビアをおおう「応仁の乱」のような惨状をどうしたらいいんだろうか、何もできないことこそマイッタ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
労働問題などに相談がある人は、遠慮なく連絡をください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
FC2カウンター
リンク