恐いなー、優性思想は

ラテンアメリカの文学は奇想天外ではあるが、あー、小説・文学ってこういうことを考えさせるものなんだ!
そう思う。それほど南米のものを読んでいるわけではないが、確かに面白い。
ビオイ・カサレス「豚の戦記」はアルゼンチンはブエノススアイレスの老人たちが、豚扱いされ社会から疎外され、特に若者から暴行の標的にされ殺される。その恐怖の1週間を書いたものだ。

年金頼りに生活しているのに、不定期にしか出ない。国家財政負担で政府は「支給を忘れている」。老人は何の利益も産まない迷惑でしかないという雰囲気、恐い風向き。子供にとって老父は煩わしく、深夜へべれけで歩いていた老人はボカスカ殴られ殺され、赤信号から青になってもすぐに動かないからと後続運転手から殴られて死亡・・・・・・・・「昔の青年たち」が、そういう状況におたおたしながら、嵐が通り過ぎるのを待つ。

この話、昨日起きた相模原の知的障碍者施設の大量殺人事件とすごく似ていると感ずる。世の中に役に立たないものはいなくなれ、ナチスの優性思想はいろいろ形を変え、弱者をターゲットにする。

NHKの都知事選の政見権放をたまたま見たら、ヘイトスピーチの桜井某が出ていた。
シナ人と中国人のことをわざといっていた。外国人への生活保護を打ち切れば公務員への賃金が上がる。その額、1兆円、2兆円になるといっていた。
第2次大戦で在米日本人はジャップと侮蔑され、収容所送りにされた。差別者は、嫌だなと思う言葉を理性なく投げつける。中華そばとかラーメンとはいってもシナソバなんて石原慎太郎程度の人しか言わないのだ。

障がい者への差別意識がこういう大量殺人を犯した。
それでも、どうして・・・・・・・・・・人間がこれほど野蛮になれるのか、わあたしには理解不能だ。闇は深い。
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コメント

私は保守的思想の持ち主ですが、さすがに桜井某のようなヘイトスピーチや極端な弱者排斥には反対です。反論できない立場の人間を一方的に攻撃するのは卑怯の極みだと思います。
もちろん中国の尖閣諸島に対する振る舞いは反対ですし国土を守るためには遠慮は必要ありません。
しかし、それと差別的発言は別物です。
今の若者が少し極端な意見になりつつあるのは心配ですね

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