伊藤桂一のこと

作家の伊藤桂一が死んだ。99歳、大往生である。
中国へ侵略戦争に2度?動員され、そこで見て感じたことを「蛍の河」という短編集他で読んだ。戦争による現地の悲惨な農民の様子や、そんな中でも心を通じ合う兵士と中国農民。無謀な戦闘を命じる上級兵士、それをみつめるあきらめのような兵士。鬼のような日本兵といったって、多くは動員された日本の民衆。彼の小説は、軍国主義日本を糾弾するという意味では甘いけども、ひどい時代に生きたにおいがして、私は好きだ。

OU創設者の、亡き小野木祥之さんは父親を中国で戦死された。退職前からピースサイクルという平和運動を立ち上げ、マレー半島➡シンガポールを数次にわたって自転車で走り、日本軍の銀輪部隊を追体験し、慰霊をした。そしてタイメン鉄道の調査0もしていた。大東亜戦争によるアジアへの謝罪がうやむやになることを強く批判してのことだ。
いつだったか、伊藤桂一が好きなんだと戦争作家の話をしたら、言下に「あんなものは駄目だ」といわれ二の句が出なかった。もともと白か黒かの人だが、彼には戦争批判がないと見えたのだろう。伊藤さんの死去でそんなことを思い出した。追悼。

30日、日曜日には学研労組の書記長O君をしのんで、元組合員が10周年登山をした。学研労組は組合創立とともに解雇争議となり20年ほど戦って解雇を撤回させたが、少数組合のため組合員の定年退職が続き、5年ほど前に解散した。私は専従であったこともあり、ずっとこの組合と関りがあって、今回の慰霊登山にも参加した。
奥多摩の高水三山に登り、その後、沢井にある造り酒屋で飲んだ。10人の元組合員とO未亡人に、5人ほど私のような友人。60後半から80手前の高齢者だ。山好きなO君慰霊を名目に毎年こういう催しをし、昔の仲間が集まるいい機会になっている。

映画の試写会に行った。「シークレット オブ モンスター」。何が少年を独裁者へと変貌させたのか、と副見出しがあり、何せ監督が「羊たちの沈黙」だ。怖いかなと思って・・・・・音楽だけが怖かったが、期待外れだった。

明日から1泊で碓井峠に紅葉狩り。雨降るなよ
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和田 伸夫

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全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
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