きしむ世界

トランプ次期米大統領の一言に世界が振り回される。就任後が恐ろしい。
フォードに続いてトヨタが標的にされた。メキシコに新規工場を作ってNAFTAによる無関税のいいとこどりは許さない。そうするんだったら35%の関税をかけるとツイッターに書き込んだ。トヨタを始め同じような多国籍企業は、それはそれは話が違うとビックリ仰天である。

産業の空洞化はアメリカ同様、日本も同じで、雇用が安いアジアなどに置き換わられ、日本人から見れば雇用が奪われている。それはその通りで、貿易によって国内産業を守ることと、一方で関税障壁がなくなると農業などがつぶされる。いい面と悪い面、各国の利害のぶつかり、そのための世界的な調整機関としてのWTOであったが、あまり機能していない。こんにちはEU、NAFTA、TPP(これは安倍首相がごり押ししたが、アメリカがちょっと待った)そして各国ごとのFTAによる差別化・地域化が進みブロック経済に分断されている。

国境が低くなったことで南の遅れた地域が「世界の工場」になり、雇用を生み相対的に豊かにした。我々消費者にとってはユニクロの安い製品も手に入れられる。それはいい面である。しかし、一方で、洋の東西南北いたるところで空洞化、就職難、格差と貧困が顕在化した。もう一度WTOの出番だと思う。

「アメリカ第1主義」をこれまで以上に主張する次期大統領は、メキシコからの安い工業製品にいら立ち、不法移民を問題にして、クリントンに競り勝った。でも考えてほしい。不法入国者はなぜ多くなったのか。安いアメリカの穀物がメキシコの中小農民を離農させた。食っていけないから犯罪にも手を出すし、沙漠を越して流入するしかなかった。そして農業労働者として安くこき使われている。そういう背景を無視してメキシコ人を追い出せとかメキシコで作った車には高関税をかけるなどとは勝手すぎる。カリフォルニアの農業はメキシコ人労働者がいなくなったら成り立たない。そもそもアメリカ中部の大型農業自体が土地の沙漠化に直面している。そして「高い」米労働者による製品を買うことになるが米国民はそれで納得するのか??「アメリカ第1主義」といったって、アメリカを含め世界は成り立っている。

政治家が単細胞化し、デマゴギーが歓迎され、争いをあおる世界。
犯罪者を撃ち殺すフィリピンの大統領
隣国のすぐそばまで領土を主張し実行する中国の政府
ヨーロッパの右傾化
慰安婦像新設に怒り、駐韓大使を引き揚げさせる安倍首相・・・・・少なくとも朴大統領が実権をなくしている状況で手をあげてどうするの?どうやって収拾するつもりなの

今年は大変な年になる。また共謀罪反対の運動をすることになりそうだ。始める前からげんなりしているのだ、秘密保護法成立、安保戦争法成立そして原発継続の動き・・・・空しい感が先に立つ。
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和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
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