ヒトラー独裁政権がなぜドイツで誕生したのか、なぜ国民は歓迎したのか

アメリカでトランプ大統領が誕生した。ツイッターで放言しまくり、最近では大統領令をだして7か国の入国禁止処置をとった。国際関係の常識をひっくり返し、アメリカの品位を著しく引き下げている。この暴君はジャイアンそのもので、ほしい物は自分の物、自分にたてつく者は、相手が悪いんであって、打ち負かすのみ。核のスイッチを大統領が握るというので、一体これから何が起きるか恐ろしい。

空港で抗議するアメリカの人たちに希望がある。「イスラム教徒敵視を許さない、500万人の抗議署名」がネットで回ってきたので、私も署名した。。

トランプ大統領になって、私はナチス・ヒットラーの誕生を連想し、この手の物を読むようにしている。
先週見た映画、「アイヒマンを追え」には、アルゼンチン逃亡中のアイヒマンが取材に以下答えている。命令されただけの官僚でしかなかったとテルアビブの裁判で証言したのとは違って、取材テープは多弁であり、居直っている。
1、ユダヤ人1060万人をすべて殺せなかった。これを中途半端であると批判されたら、確かにソウダ。
2、ユダヤ人を私は1人も殺していない。ただ列車に載せる計画を作ったのみ。これはドイツ空爆機に爆弾を搭載させた人たちと同じで、私が大量殺人者というなら彼ら空港作業員だってドイツ人を殺した殺人者だ。

石田勇「ヒトラーとナチ・ドイツ」…講談社現代新書、を読んだ。新書版で読みやすい。なぜ文明国ドイツにヒトラー政権が誕生したのか?これが副題だ。
副題が私の関心ごとであり、当時の時代やヒットラー独裁成立過程がよくわかった。
ヒットラーが時代を読む類まれな右翼政治家であり、彼を応援する枠組みがうまく回った/国際的にもチェンバレンのような無能な英首相が融和策をとり増長させた/殺されたユダヤ人の多くはポーランドやソ連など東の人たちで、ドイツの生存権拡大の邪魔になって処理した。云々<これをデンデンと棒読みする首相がいるらしい>
不満をいえば、著者の視点には左翼が何をしていたのかが欠落。ただ茫然と事態に振り回され、負けていったのか。彼らに何が足りなかったのか、それを知りたい。

本書の内容にこれ以上触れないが、1951年初期(戦後6年)の西ドイツの住民意識調査には驚いたし、何とも言えない怖さを感ずる(190ページ)。
「20世紀の中でドイツが最もうまくいったのはいつですか。あなたの気持ちに従って答えてください」という問いに、
40%の人がナチ時代の前半<ヒットーラーが首相になった33年1月30日~39年9月1日の開戦日まで>と答えた。帝政期45%に次ぐ高さだ。不人気なのがワイマール期7%、ナチ時代の後半期2%、戦後2%。

ワイマール憲法下の貧しい自由よりも、抑圧があっても国民が一体になり国としての自信がある時代。第1次大戦前と第2次大戦前、これをいい時代というのだ!
・・・・・・「アイヒマンを追え」の映画では司法や警察官僚トップがナチネットワークを作っている感じだったが、国民的なナチ時代への憧憬が払拭されていないのだ。民衆レベルでのナチ清算はできていないし、たぶん繰り返す。それはドイツかもしれないしほかのどこかでも

トランプを支持した白人労働者、過去の栄光を追い求める、その感情がナチス誕生をさせた当時のドイツと似ているのがヤバイ。当時だって、レイシストはほんの少数だったが、それが大勢になっていった。
トランプ旋風を一時のものと、甘く考えてはいけない。

明日から1泊で湯沢に行く。シンガポールに30年も住んでいる友人が連れ合いと帰国している。「雪を見たい」というので、雪を見せに行ってくる。スキーができるかな?
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