宮沢賢治でナールほどと思った

吉田司「宮澤賢治殺人事件」(文春文庫)を読んだ。
私も、賢治のファンではあるが、何とも器用で、日蓮宗の国柱会との関係など、わからないままで来た。でも、雨ニモマケズ・・・・のガンバリズムはどうもつきあいきれないし、火山を爆発させて農民に火山灰を贈るグストーブの自己犠牲の話。アーいうのは好きになれなかった。
そうなんだけど、やまなしが流れる童話やヨタカがいじめられて宇宙に飛んでいき、セロ弾きのゴーシュや風の又三郎などは、いいなーと思う。

佐高信による、原発推進者を一人一人名前をあげて批判する本を読んだ。
直接的な”原発村”関係者だけでなく、東電や関電の宣伝に手を貸したと王貞治や中島みゆきまで批判されていた。その本には、高木仁三郎や広瀬隆、京大熊取衆のことを原発反対で頑張ってきたとほめているのだが・・・・・・・・・高木氏が宮澤賢治を好きなことには同意しない、と佐高はいう。吉田司が紹介されており、原発反対とカメレオン的な宮澤賢治がどうして高木の中では矛盾しないのか、とあった。

それは面白そうだと、吉田の本を読んだ。
吉田氏は”三里塚の夏”の記録映画に関わり、その後、水俣患者と10年近く一緒に住み、戦った、という。母親がそもそも、賢治の強烈な信者で、小さいころから賢治・賢治と刷り込まれてきた。だから普通の人以上に、雨にも負けず・・・・・なんて、何と嫌なものだろうと思ってきた。ところが生誕100年をピークに、異様な賢治フィーバーが起きた。これはやばいぞ、というのが彼の本書を書く動機だ。

吉田の賢治批判=賢治やばいぞ、とは
+花巻における宮澤家は地方の豪商であって、彼は農民運動をするわけではなく、遠くから農民を見ていただけ。
+日蓮宗の国柱会に入っていたこと。国柱会とは、田中智学による日蓮ファシズム団体で、一人一殺の井上日照や満州事変の石原莞爾、2・26の青年将校などすべてこの影響による。宮澤が「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」といっているのも、田中の法華的な八紘一宇と同じ、というのは怖い。
+賢治は器用だから、農民への救済、自然主義者という面を誇大に評価するととんでもないことになる。戦争中に転向した者たちにとっても「言い訳」として宮澤賢治はすごく使い勝手が良かった。

雨ニモマケズ・・・・は要するに、農民になれず、農民の外側でうろちょろしていた者の敗北宣言だというのだ。なかなか面白かった。興味があったら読んでください。

「殺人事件」とともに面白かった本・・・・・・・石川達三「生きている兵隊」。これは南京事件を含む1937年頃の中国侵略戦争を兵士の側から書いたもの。殺し、焼き、盗み、強姦する。そういう場面が淡々とでてくる。兵士たちは気が狂う寸前である。それをあの時代によくぞ書いたものだ。発禁、4か月の懲役が待っていた。
日立海浜公園
長男が間もなく北海道に帰る。昨日は彼の運転でひたち海浜公園に行った。広い公園で国営、写真は水仙を前に。水仙って100種類以上もあるんだ。

週末には中目黒に行き、目黒川沿いの花見の混雑ぶりを見た。1分咲き程度だが、すごい人だった。寒くて風邪をひいた。

本日3日、JXTGの本社が大手町になっての日勤者の初出勤だ。大食堂は安いらしい。
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コメント

大食堂が安い?そんなことを組合が書いてどうするのですか?この4日間、TG出身者は苦しい思いをしてるんですよ。書くべきことはほかにあるでしょう。従業員のことなんて和田さんはどうでもいいんですか??

本店の人達ってどんな感じなんだろう?居心地は良くないんかな?中期計画が5月ごろ出るようですがERPも含めての発表なんですかね。

製油所とか、周囲がTGだらけならほとんど変化は変わらないのかもしれませんね。
本社などの混合組織や数で負けてるところの状況が知りたいです。
未来の姿に繋がるかもしれません。

本社と製油所じゃ全然違うんやろね

右を見ても左を見てもほとんど知らない顔ばかりやったら、そら疲れるわ

旧三井石油の方が入ってきた時 気遣い発言なく自分の時になったら大騒ぎ。
人間なんでそんなもんですね

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プロフィール

和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
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