日経ビジネスは石油特集だ

日経ビジネスなんて、普段はみないが、「石油再編の果て/迷走する経営、爆発する工場」と見出しにあるので、読まないわけがない。日経新聞社からみても、石油業界はおかしなものだということだろう。
その見出しは
⁂ JXTGと出光・昭シェル連合で8割を占める寡占時代。外資撤退の行きついた先は、独占禁止違反すれすれの危険な構図であ   る。元売りの不透明な価格が、「高価格」としてのしかかる。果たして公正取引委員会はこのまま放置するのか。
⁂ 業界実態はひどいもので、例えば製油所の事故多発であり、投資の失敗の山とひどい決算・・・・・当事者の「巨人」に取材を拒否されたと怒っている。

22ページから39ページと多くのページをつかっている。
具体的には
1、窒息する販売店・・・・不透明価格と値上げ
エッソの代理店である大阪のスタンダード石油の撤退とか奈良の小倉興行がSSからの撤退したそうな。これはJXTGになっても、JXの事後調整は残り、特約店は元売りに支配されることを嫌悪したからだ、という。・・・・・・・・・私の感想:業転玉が減り無印SSなどでうまくやっていたところはこれからきつくなるだろうが、元売りと特約店の力関係はこれまでとそう変わると思えないのだが?事後調整は今すぐ辞められるかどうかはともかく、元売りにそんな余裕はないので早晩やめざるをえないでしょう。

2、迷走する経営・・・・薄利スパイラルの奈落
出光が出資しているベトナムのニソン製油所の稼働が半年も遅れ、来年1月になるようだ。。
中見出しの「投資失敗の産業史」には、海外資源事業が暗転=JXと出光の減損事例が掲載されている。2012年~15年度で、JXは北海油田やチリ銅山で4000億円に、出光も北海油田などで1150億円。
次の中見出し「非合理経営と薄利」として、売上高で2014年はトヨタに次ぐ2番だったが、16年度は6位に急落した/JXは三石、JOMOと規模拡大で一時しのぎをしてきた。製油所淘汰への経営判断を避け続けた・・・・・・・原油が下がったからの急落という面があるけど

3、爆発する工場・・・・なぜ事故が頻発するか
TG和歌山工場では、1月に原油タンク火災と潤滑油プラント火災がたて続いて起きた。この事故調査中の4月14日にプラント小火があったそうな(知らなかった)。これで有田消防が再発防止の「指示書」を出し、METIも高圧ガス法の「認定工場」取り消しを検討し始めた、とある。もし取り消されたら和歌山は危ない。

事故多発原因として、①経験オペレーターの退職に対応できていない、②設備補修への手抜き、と指摘する。//一方韓国では大型のプラントが効率よく運転されている。それに引き換え、日本は小さくて、かつ二次設備が少なくてこれでは勝負ができない。

4、市場を開放せよ・・・・・これは名古屋の中川物産が韓国から製品を輸入し元売り体制を打ち破ろうとする動きを紹介している。

以上、興味があったら実物をご覧ください。

5月31日にでた、和歌山製油所火災事故報告書をみた。57ページと厚いのだが
プラント火災は、アンモニア水+硫化水素による配管腐植と推測されるとあいまい、
タンク火災は「硫化鉄の自然発火リスクは認識され、要領書に対応策が規定されていたが、現場作業手順書には具体化されず、実行されなかった」というが、情けないなー。
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