労使関係が劣化している

春闘を妥結できないで困っているが、連休前にやった多数組合の団交報告をみたらとんでもないことが書いてあった。賃上げの業績配分や一時金の会社配分は労使で書面確認されている。それは10年前のエッソとゼネラル石油の実質合併時の労働条件統一時に決めたものだ。彼らの団交において、会社はそれを逸脱し、約束以上に格差を広げることを「検討している」といい、組合側がそれを好意的に対応しているのだ。この御用組合は、業績の良い者にはもっと多くの配分を出すべきだと成果主義をいっているので会社の発言は喜ばしいこと、当然だ。

その団交報告を見て、堪忍袋の緒が切れた。人事担当者に抗議し、問いただした。情けないことに、労務は「この労使確認書を初めてみた」「一時金の会社配分が7・5%なので業績配分5%を7・5まで拡大してよいと理解していた。2・5%が基本給別の定額と明記されているとは知らなかった」「決して協定無視をするつもりではなかったし、隠すつもりではなかった、ただし会社としては多数組合を説得する材料としてやりたい」という。

労働組合はいってみれば会社と労働協約を結び、それを良くしていくための組織である、といっても過言ではない。協定書をいとも簡単に反故にされたらたまらない。早速、組合委員長名で人事部長に「労使協定遵守を」と抗議文を出したところだ。

協定書をみていないとはまことに恥ずかしい労務担当者だし、愚かな御用組合幹部もそんなものを見もしないのだろう。このような労使が互いの調印したものすら神棚において?勝手に運用していく。怖くてならない。

石油業界は昨年比8%の内需ダウン。ますます石油は厳しくなる。そういうときに春闘どころではないと思うが、劣化した労使に好き勝手にさせるわけにはいかない。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
労働問題などに相談がある人は、遠慮なく連絡をください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
FC2カウンター
リンク