名将 大谷刑部

司馬遼太郎の「国盗り物語」で関が原の合戦の様子は知っていた。藤沢周平の「蜜謀」は、上杉が徳川を会津でけん制した、石田と直江の密約話だ。さもありなんと想像できた。

石田と最も親しい大谷刑部については、あまり知られていない。らい患者で全身を白装束でまき、屋台の上から作戦し、しかし小早川の裏切りで奮戦むなしく敗れた。確か、司馬の本では霧のように消えたような書き方であった。

何とも気持ちの良い武将と印象があって、どんな奴か知りたかった。
南原幹雄の「名将 大谷刑部」を読んだ。大谷は石田と竹馬の仲で、徳川との戦を辞めさせようとしたが、止められないと判断し石田と行動をとる。難病に冒されながら、世捨て人にならず状況に関与し続け、最後は花と散った。すがすがしい読後感である。

大谷が病にならずそのまま石田と共に秀吉の参謀であったなら、福島や加藤などの武将と石田の争いにいたらず、徳川が天下を取るチャンスを与えなかった。かもしれない。いずれにしろ作家は少ない資料の中から自分流の解釈をする。それを読者は自分流に解釈する。歴史物は楽しい。


鳥インフルがでてまたたくさん殺されている。夏には牛や豚が処分された。生き物がこんな扱いをされていいのだろうか。かわいそうで見ていられない。
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