どうして転籍をOKしちゃうのかな

リチウム電池に使うポリエチレンの特殊隔壁(BSF)事業を東レと合弁化する。70人ほどが転籍する会社案について、当該組合2つが10日の3回目の協議で基本合意をした。出向でいけばいいといっていたのに、何の譲歩も得られず転籍の意思確認を始めることを了解。強制するなとか、拒否した場合の不利益をするなとさせただけ。

交渉ビラを見て驚いた私は、その組合幹部と話をした。
出向がなぜダメなのか会社に質したが、納得できる話はなかった。単品事業の危険性も承知。転籍を了解したわけではなく、個人の意志を聞き取る、それを認めただけ、というのが見解だった。

いくつか話をしたが、「交渉べた」を実感した。12月中に転籍の意思確認をし、年明けに新会社設立、5月に転籍実施・・・・・・こういうタイムスケジュールを定めた会社にとって、これが崩れると大変困る。組合側がこれに制約されるとするならば転籍は怖い・出向にしろと突っぱねたらいい。そのうちに会社は懐柔策を考えるはず。それまで組合は泰然と構えていればいい。ところが彼らのやったことはまるで逆だった。組合員の中にも転籍でいいと浮き足立つものもいる、だから意思確認くらいしていいだろうとやってしまった。組合は転籍を認めていないと強弁しても、その業務をやっている個人個人には拒否しようはない。よっぽど強い意志がないとできない。

雇用を守るのが組合のやるべきこと。これは額面ではなく、こういう具体的な交渉で現れる。当該職場だけでなく、部外の組合員にも同じ組織のこととして関心を持たせる。そのためには腕章をつけるなどの示威も必要だ。そうでないと交渉で会社にいくら転籍の危険を訴えようと、どうせ組合は折れると甞めてかかってくるもの。会社の掌の中でいるだけ。
わが組合員が1人でもこの職場にいたら、「何で出向ではダメなの?せめて2年後に身分を見直すくらいでいけば」とキャンペーンを張っただろう。残念だ。
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和田 伸夫

Author:和田 伸夫
全石油ゼネラル石油労働組合の事務局長をしています。
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