沈黙するにはまだ早い

東京新聞の6日コラムに、山口二郎が「言葉の力」をつけろと書いている。
曰く「消費税アップ、法人税減税、生活保護カット、解雇事由の特区創設、フクシマは制御不能・・・・・批判の言葉を並べることに疲労感を覚える」

全く同感だ。

最近の世論調査によると
財政再建や社会保険の抜本改定なしの、来春消費税8%に過半数が賛成だという。
増税後の支出は減らすし、賃上げはまずないだろう・・・・景気回復の実感がないのに、安倍政権の経済運営には6割が賛成だし、4割が自民党支持。

政権の暴走を国民は支持している。民主党がひどすぎたからね、ということか
山口ではないが、こういう世論調査を見ると批判の言葉を出すことの徒労感を覚える。
彼もかなりあきらめているようだが、それでも「行動に託した思いを・・・言葉を磨く努力をやめてはならない。沈黙するにはまだ早い」という。私も、悲観的だが彼に同調する。


東松島・長石のカキ
東北大地震のボランテイア、支援活動の一つとして、3年前、東松島の「長石のかき」養殖復興活動にカンパした。1口1万円、養殖の成果は晩秋に生ガキとして発送するということだった。しかし昨年は猛暑で水温が上がり、牡蠣がうまく育たなかった。それで昨年は送られなかった。
現地は1~2m陥没し、広い田んぼが海になっていた。護岸ももちろん崩れていた。そんなところで養殖事業だ。筏があればできるものではなく、市場に出す直前には真水で徐毒する設備やら、殻むきもできないといけない。金が必要なのだ。

最近その団体から発送作業へのボランテイア要請が来た。11月になったら、5千円程度の生ガキを出資者に送る。その作業の応援を頼むという。
無理をしなくてもいいが、約束を成就したいという姿勢はいい。
激励を兼ねて行ってこようと思う。


パルガス・リョサ「密林の語り部」を読んだ。
南米作家ものは気になるが、天衣無縫過ぎてちょっと遠ざけてきた。
ペルーの作家。アマゾン上流の原住民が文明化の中でおしこめられ、それでも自分たちの神話を大事にしている話。
裸族としての原住民はほぼ壊滅させられたんだろう。ゴムに金、最近では石油もでるらしい。
キリスト文明に洗礼されたが、それでもかれらは密林に生きていた記憶をもっている。現在と過去、そして語り部の話が交差していく。
文明人たる己はどこに足をつけているのか。余韻を残す。
とっつきが悪いが南米物はいいかもしれない。
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コメント

平成元年に消費税が新設された時は、「消費税に延髄蹴り」と叫んだり、「山は動いた」と自賛した政治家に国民は拍手喝采でした。
あれから約四半世紀。半数の国民が、自らの生活が苦しくなるのを承知で賛同する背景を、嘆いたり悲観的になったりするだけではなく、よく考えてみないといけないのではないでしょうか。

ある種あなたの意見に同感できる。確かに私の子供たちはまだ小学生だったが、大変なことになる、消費税反対といっていた。

所得税に比べ消費税はいい面を持っている。専業主婦家族を前提にした日本にとっては共働きなど馬鹿という時代が続いた。年金も保険もみんなそうだ。

しかし、そんなことを言ってられない状況だし、男女平等からいっておかしい。

私は消費税アップが財政破たんを直すためならばOK。でも現在進んでいるものは、企業が元気になればいずれ税収が増えるなどという仮想のもとで、土建国家の繰り返し。夢をもう一度、そんなことはもう無理。将来世代への無責任な借金を残すことに反対だ。

所得を全て把握されて、きっちり課税されるサラリーマンにとって、直間比率是正は悲願のはずだが、そういった観点からの議論はほとんどなされないのはなぜだ?

冷めた物の見方ですが、要するに税金を取られる、それが自分たちのものになるとの合意があれば、直間比率についても言うでしょう。

税金は取られる、それがどう使われるか全く信頼していない。政治不信。だからあまり税金論議に加わらないのではないか。

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